1974年、当時9歳の僕は親父の影響で阪神ファンになった。
少年時代、僕のヒーローはウルトラマンでも仮面ライダーでもなかった。
阪神タイガースのスーパースター、田淵幸一捕手である。
江夏と田淵の黄金バッテリー。
王貞治から念願の本塁打王奪取。
僕は阪神百貨店のタイガースコーナーで親戚のおっちゃんから22番の阪神のユニフォームを買ってもらった。
明けても暮れても田淵幸一。
もちろん、SSKの本体が黄色で手首が赤のバッティング手袋も買った。
Tシャツも田淵、下敷きも田淵。
1978年オフ、新球団の西武ライオンズに深夜突然のトレードが発表された。
寝耳に水だった。
僕は翌日、阪神百貨店に阪神のユニフォームを着ている田淵のパネルを買いに行った。
もう、悲しくて、悲しくて…。
ずっと自分の部屋で田淵のパネルを眺めていた。
1978年、阪神を応援するも、4番が田淵ではない…。
力が入らなかった。
西武の田淵を応援したかったが、大阪ではテレビ中継がない…。
野球に少し魅力がなくった気がした。
僕にとってのプロ野球は田淵幸一だった。
大人になって、取材先の東京ドーム関係者サロンで解説者の田淵がいた。
遠くからずっと見ていた。
「田淵や…。」
感激で近寄れなかった。
彼のSTRスコアを調べてみた。
愛されキャラの◯1タイプだった 。
僕と同じである。
なんかとっても嬉しかった。
当時、田淵をパロディとした、「がんばれ!!タブチくん!!」という漫画が流行った。
田淵はヒーローであり、またタブチくんは愛されキャラだった。
田淵も70歳になった。
きっと気のいいおじいちゃんである。
しかし僕にとって田淵幸一はこれからも変わることがないヒーロー。
甲子園のレフトスタンドに高ーい放物線を描く、永遠のヒーローでなのである。
あなたのヒーローは何タイプかな?
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自分と世界を幸せにしよう。
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