昨夜、有名な歌舞伎役者の奥様が旅立たれた。
若い方が早くして旅立たれるのは、なんとも悲しい。
以前まで、僕は「命の意味」とか「命の価値」について懐疑的であった。
人はシンプルに生まれ、シンプルに死ぬ。
せっかく人間として感情を持って生まれたので、豊かな人生にするための方策くらいにしか考えていなかった。
しかしSTRという仕事をしているおかげで、たくさんの人に出逢い、教えてもらい、気づかせてもらい、わかったことがある。
人は肉体は入れ替わるが、人の魂は死なないということだ。
輪廻転生という言葉が正しいのかわからないが、そういうことである。
若くして旅立つ人も僕のように52年も生かしてもらっている者にも、なんらかの役割を全うしたとき、一度区切りとなる。
きっと若くして旅立った方は、一旦、役割を果たしたのだと思う。
というか、そう思いたい。
しかし残された方々にとっては深い悲しみである。
残された方にとって、悲しみが良い思い出として、笑顔で振り返れる日が早く訪れることを祈りたい。
広島東洋カープに津田恒美という『炎のストッパー』がいた。
1982年先発投手として新人王。
1986年から1989年まで153km/h の豪速球で相手打者に立ち向かう『炎のストッパー』として大活躍した。
しかし1990年より体調を崩し、1991年に現役引退。
ファンも復調を願ったが、1993年に脳腫瘍で32歳という若さで旅立った。
津田のSTRスコアは奇△2金。
人とはやや違った人生を歩み、完璧主義を貫く威風堂々の人物。
津田が真っ向から立ち向かい、全力で投げてくるストレートは、阪神ファンの僕をも魅了した。
今も僕の中で、津田の全力投球とその表情は、まぶたに焼きついている。
今、プロ野球選手達の中にも、津田の影響を受けて活躍している選手がたくさんいると思う。
その影響を受けた選手達が多くのファンや後輩達に影響を与えている。
昨夜、旅立たれた方も津田も人の目に触れる職業だったので、多くの方に勇気や共感の影響を与えたと思う。
僕達は有名ではないが、家族や友人、職場の仲間、趣味のコミュニティ、それでもやはりいろんなところに影響を与えている。
僕は常々、研修などで人にお話をさせていただく機会に、こう伝えている。
「人、ひとりの力は大したことない、しかし人、ひとりの影響力はとてつもなく大きい。」
僕はこれを命の使い方だと思い、心がけている。
僕もいずれ役割を果たしたとき、旅立つであろう。
その時まで、やれることを楽しくやり、全力で生き抜いていこうと思う。
あなたの人生はどんな人生で、誰にどんな影響を与えているのだろうか?
知りたい方はこちらから。
自分と世界を幸せにしよう。
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