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ー第６４４球目ー
世の中には目に見えるもと目に見えないものがある。
僕は経営者や組織のリーダーに対して研修やセミナーを行うことがほとんどなのだが、この人達が口を揃えて言うのが、「見えないものを大切にしています。」である。
東洋哲学思想では、この目に見えないものを大切にし、論じたものが多く残っている。
例えば中医（日本でいう漢方）。
人は気・血・水の流れで生命を維持しているという。
気とはなんだろうか？
これはシンプルに言えば生体電流のことである。
電流は目に見えない。
西洋医学では、測定できエビデンスと言う名の証明ができれば重用されるが、そうでないものは、実用的でも日の目を見ない。
東洋では中国で発達した自然科学（陰陽五行説）に基づき、実用的であるものは日の目を見る。
人の生命は気・血・水。
組織も気（人の相性からくる空気感）、血（お金）、水（業務フロー）が流れないと死に絶えてしまう。
特に組織の気は大事である。
理念やコミュニケーションが組織として、それをマネジメントする長として、その大切さは知っているし、勉強をしているが使えないのはなぜだろうか？
気が起こしえる結果と影響を本当に理解している経営者、組織のリーダーはどれだけいるのだろうか？
「雰囲気」も気。
「景気」も気。
「元気」も気。
これだけ言葉にあふれているのに、本当の「気」を知らない戦後の日本人はもったいない。
阪神タイガースへの今日の直言。
「今の阪神タイガースは気が流れている。鳥谷敬が引退せず、若手に積極性がでてきている。実は読売ジャイアンツも滞っていた気を流すために、首脳陣人事も戦力補強もしているのである。ここを意識した球団が今年の勝者の最右翼となるだろう。」
勉強熱心な経営者、組織のリーダーはたくさんいる。
でもなぜか気の流れ、つまり「目に見えないもの」の勉強は方法論にばかり偏っているのは問題である。
どうなりたいのか？どうなるのか？を知らずに方法論をやっても使い方を間違え、返って陰転し、悲惨な結果を招いてしまうだろう。
勉強などの努力を活かすためにも、「目に見えるもの（血と水）」と同時に「目に見えないもの（気）」の理解を深める努力をおすすめしたい。
まずは、あなたとあなたの周りの人の気はどんなときにどうなるのかを知ろう。
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