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ー第449球目ー
野球評論家の権藤博(○3タイプ)が、金本監督の選手起用について記事を書いた。
要約するとこうだ。
金本監督は取っ替え引っ替え、打線をいじる。
外国人選手にしても、そうだ。
なので選手は、いつ二軍に落とされるかもしれないとミスを恐れ萎縮している。
「阪神の貧打は金本監督の人災である」と、なかなか強烈な意見だ。
それに比べて広島東洋カープの緒方孝市監督は、少々選手の調子が悪くても頑固なまでに戦い方を変えない。
ブレない起用、采配に強さがあるとのことだった。
権藤博のSTRスコアは、義○3山タイプ。
つまり○タイプなので、信頼から選手をモチベートするタイプである。
この解説は本心からなのだと頷ける。
金本監督は、和□3タイプ。
□3タイプは、他の□タイプより勝負が早い。
なので短期勝負で結果を出したものをすぐに入れ替えていく。
もちろん自分で見て、チャンスを与えているので、まったく悪いとは言えないのだ。
一方、緒方監督は、義□2タイプ。
□タイプの中でも、バランス派でかなり○っぽいところがある。
全体を考えて、信義を貫き、大きく動かさないのが特徴だ。
これも自分の価値観に忠実なので、まったく悪くない。
権藤の評論、金本監督と緒方監督の起用法。
どれも自分の価値観に忠実であると言えるので悪いところはない。
では阪神と広島の結果の違いについて、何が大きな原因なのか?
それは緒方監督には、価値観が違っても、それをちゃんと伝える者がいる。
そして緒方監督はそれを聴きくことができている。
これが大きい。
選手で緒方監督の起用などに納得が行かないものがいたとしても、誰かがサポートしていると想像できる。
しかし、残念ながら今日現在の金本監督には、それらの存在がたぶんいないと思われる。
つまりベンチワークの差が大きいと言わざるをえない。
もちろん阪神のコーチが何もやっていないわけではない。
しかし今シーズンは、フロントが金本監督に全権委任しているような空気をつくりだしているので、金本監督にモノが言えなくなってしまったのである。
悪気はなくても、反対意見を言うのは、怖いものだ。
だって人事権まで金本監督が持っている雰囲気だから。
そのような事情から一軍の○タイプのコーチは、失礼ながらイエスマンにならざるをえなず、△タイプのコーチはしらけて、もはや心ここにあらずの状態であろう。
現在、側近と言われる片岡篤史コーチの意見は聴けるだろうが、同じ□タイプの話だけ聴いていても、あまり意味がない。
違う価値観を持つコーチの耳の痛い逆説的な意見こそが、チームを強くするのだ。
違う視点からの意見をもらって貫く自分とイエスマンが同調する中での自分では雲泥の差がある。
監督とコーチがこうだと、選手へのフォローもおろそかになる。
そうなると信頼関係は微妙となり、チームはバラバラになっても仕方ない。
金本監督は、裸の王様に近い状態。
そのようなチームが果たして勝てるだろうか?
ここで望むべきは、違う価値観で物言うコーチ、アドバイザーが欲しいところだ。
その上で、金本監督は自分のやり方を貫いていけば良い。
帝王学「貞観政要」で、唐の太宗は、諌議大夫(過失をいさめる役)という役職を置いて、自分と違う視点や意見の者の声を大切にし、自分で判断していたと記されている。
これを北条政子や徳川家康のように、参考にすると良いであろう。
今日の金本監督への直言。
「諌議大夫を置き、その上で自分を貫きとおせ。」
あなたに正直にモノを言ってくれる人はいるだろうか?
あなたと違う視点と意見を持つ素質の人は尊い。
いったいそれは誰であろうか?
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